松田康子 助教授 (ピアノ)
     
 ミュンヘン(ドイツ)を中心にヨーロッパ生活/活動が、長くて短い33年間。それにまた変化をもたらし、故郷、京都に戻ってきました。
 京都市芸音楽学部のすばらしい同僚たちと共に、いかにピアニストになろう(?)と希望に燃える学生たちが、生きた音楽を彼らの中から育て,体験し,学んでいく手伝いをすることに期待をふくらませています。
 アメリカ、ヨーロッパで私の演奏の後に「あなたはピアニストのみでなく音楽家だ!」という表現で賛辞されると、<そんなとこまでいってへんけど、でもそれは私の目的なんでーす>と心の奥で喜びます。そのような方向に、今、無我夢中で勉強している学生を導きたいと・・・。
 近年、コンクールの審査員として、私の本拠地のゲルマン系と異なるラテン系の国、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル等の地で、特に感じることは、挑戦するアジア人の中に計り知れない可能性を持つ能力のある人が出ていることです。その人達は、その反面、音楽の育った背景(文化、哲学等)を知らない、また考慮していないということが多いのです。日本人は一般にとても研究精神があると思います。そこで、微々たるものであれ、私がその媒介になれるのを望んでいます。
 日本の秋の紅葉をこの京都西山で楽しめるのを心待ちにしていますが、11月には、フランス、イタリアでベートーベンのピアノとヴァイオリンのためのソナタ連続演奏会をしますので、さて見れるでしょうか?
 今の私は、室内楽で他の音楽家と一緒に演奏し、その演奏中の瞬時などなどのふれ合いに最高の生き甲斐を感じています。